”キャリア育児”
 のすすめ
~ビジネス視点で進める子育て~

著者紹介

古川 絵里

1960年 三重県生まれ。

小・中・高を通じ、公教育を受け、塾にも通わず明治学院大学・経済学部を卒業。 唯一通った塾と言えば、生まれ故郷桑名になる「アテネ会館」という「小学生と中学生の間に岩波少年少女文庫194冊をよみ、読書感想文をかく。」という課題が与えられる少し個性的な塾でした。

そんな生い立ちもあり、文章を書くことが好きで出版社などへの就職を考えますが、「一生食べるに困らないものを身につけなさい」と女性の社会進出に先進的な考えをもっていた父のアドバイスでメキシコに留学。

留学中も日本語学校で日本語を教えたり、駐在員のお子さんの学習を指導したり、といったお小遣い稼ぎをして、経済的に自立した留学生活を送ることをモットーとしていました。
その後、結婚・出産。
子供が幼稚園に入園したことをきっかけに、首都大学東京(旧:東京都立大学)の外国人研究者宿泊施設・コンベンション施設のフロントで働き始めました。
長期滞在する外国人の生活(お子さんが通う学校からもらってくるプリントを通訳し内容を伝えた上で、本人の回答を代筆したり、乳幼児健診の問診票を説明したり、ビザの申請について説明をしたり、といった細かなことも)相談にのるというような生活支援も含んだフロント業務でした。

外国人に対しての生活支援にすっかりのめりこんだ当時の私は、都庁の外国人相談室のスペイン語窓口の開設に携わったり、弁護士会のスペイン語通訳などをするようになっていました。

その一方、子供たちが始めた公文式学習にも興味をひかれ、多摩ニュータウンの新しい団地の一角に教室を開設しました。

知的障害児から、外国人難民の日本語学習、大人の英語学習まで、と、生徒の層は幅広く、公文式教材を用いながらも完全にカスタマイズした教育を行うこと約20年。都心に居を移したことにより、チーフ助手だった人に教室を譲り指導者を辞めました。

1998年、大学では今後、大学内で内製化できない業務が増え、専門的で高度な業務はアウトソースする流れになるだろうと考え、大学専門の業務を請け負う会社・有限会社エスパシオを設立。
エスパシオ(Espacio)とは、スペイン語で空間・隙間を意味します。
競争相手が参入しにくいフィールドでコツコツとノウハウをため、ビジネスを雪だるま式に成長させていこうと考えてネーミングしました。

2009年、筑波大学で実施された国際生物学オリンピックでは、問題作成の諮問委員会の運営をしたり、首都大学東京・国立大学法人一橋大学のゲストハウスの運営を行ったり、夜間社会人大学院の遠隔教育・ オンライン教育の現場運営を行ったり、研究者を支援するテクニシャン・研究者秘書を派遣したり、と業務のレンジを拡大してきました。

そんな、“小さくても強いビジネス”を構築していることが認められ、2012年、中小企業庁がキックオフした「“ちいさな企業”未来会議 ―小さくても強い企業の国の現状の問題・困難を語ってもらい施作への要望やとり纏めるために始まった会議―」 でモデレータを拝命しました。

最近は首都大学東京・生命科学コースの授業英語化・英語課程新設に際する広報支援業務を担当し、就職活動を控えた大学生と接することが従来よりも増えています。
「頭がよいけれど社会では通用しない学生が増えているな。」「親御さんはどんな子育てをされてきたのだろうか」等、年々子育てについて考える機会が増えました。
そのような数多くの事例を検証し、「社会で通用する子供を育てること(キャリ育)」について一冊の本をまとめることにしました。

また、結婚・出産後の私自身の仕事への復帰のスタイルも、多様性のあるものでした。
あるときはパートタイムジョブをいくつか掛けもちしたり、パート+個人事業主だったり、会社経営一本にしたり、と、人生のフェイズに伴い働き方を変えてきました。
ライフワークバランスを自然にとりながらの子育て、主婦を続けてきたとも言えるでしょう。
このような経験を踏まえ、出産後、女性が働き方やすい労働環境の提供・業務体系の見直しについても応援し、若いママが仕事を通じて大人ママへの脱皮を図れること支援している今日であります。